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花博のテーマ

発表時間 2016/08/15 14:14
更新時間 2018/11/14 16:48
閲覧者数 1053
花が咲くときの音

現代の多忙な毎日に振り回されていると、花がそっと開くように訪れる「幸福」も見過ごしがちです。生活が豊かになっても、心の空洞化が進んでしまうのです。

長いあいだ経済効果に気をとられ、軽んじられてきた環境へのダメージ。人々は過度な開発で環境を破壊する一方で、不安と無力さを抱え込んでいます。私たちは2018年に台中フローラ世界博覧会を通して、皆様と共に人類と自然の関係を考え直し、大自然が発するメッセージに耳を傾けたいと願っています。

GNP(国民総生産、Gross National Product)は本来、経済状況の判断指標として国民が一定期間に生産した最終生産物の市場価値を表します。台中花博ではこのGNPに新たな定義づけをし、展示テーマを、花で再発見するGNP「花現GNP-Rediscover Green, Nature and People」と定めました。冷たい数字で示される生産高ではなく、Greenグリーンな生産、Nature自然の生態系、People人・文化と生活の三者が調和して発展していく美しい価値観として、新たな視点で世界に訴えかける温もりのあるGNPです。

台中花博の三つの展示会場は、まさにこのGNPの概念を具象化したものです。「破壊せず、最適化を」という設計理念のもと、生産、生態、生活の三者が絶妙なバランスを取り、自然が望ましい状態に向かい、人類もそこから無尽のエネルギーを汲み取ることで好循環が生まれると信じています。

【Green】緑・生産・共有

自然と共有を核心的価値とする展示会場「外埔会場」では、農業立国としての台湾の過去、現在、未来の創造を表現します。農業生産に関するグリーンエネルギー技術を展示し、花と果物の故郷であるこの地域の姿を表現しています。特にスマート農業の応用に関する展示では、緻密な農業の発展という台中花博の目標と呼応させ、安心できる食品、有機無毒、生産履歴に重点を置いて紹介。さらに、安心して食べてれれるだけでなく、環境にも優しい汚染ゼロの責任を十分に果たすことによって、スローフードとスローライフのイメージを発信しています。花博終了後は、国際レベルの農業イノベーションセンターに転換する予定で、花卉競売の国際連盟取引の場を確立し、2020世界蘭会議を開催します。

【Nature】自然・生態・共生

自然との共生を核心的価値とするメイン展示会場の「后里馬場森林会場」には、展示会場全体が区画される予定でした。ところが、2014年に台湾の貴重な絶滅危惧種動物であるタイワンヤマネコが発見されたため、林佳龍市長は動物生息地の保護を優先し、后里会場一部の面積削減を決断しました。そして、その空間を補うものとして外埔、豊原の二つの会場を見つけることで、衝突をウィンウィンの局面へと転換させ、既存の生態系と共存可能な郷里を築きました。

この決定は各国の賞賛を受け、国際園芸家協会(AIPH)は野生動物の生息地を保護するという市政府の政策決定を評価。2015年に「台中フローラ国際博覧会」(International Flora Exposition)から、「台中フローラ世界博覧会」(Taichung World Flora Exposition)へと名称変更が正式に決議されました。

同時に、市政府は花博開催をきっかけに古きを残し新しきを造るという精神のもと、百年の歴史を持つ厩舎を建て直し、国際規格に準ずる馬術競技場へと修築。さらに、貴重な老木や林が分布する環境を保存し、「花と馬の楽園」と「森林花園」にしました。花博終了後は、国内外の馬術団体に馬場馬術や障害飛越競技などの開催地として提供する予定で、后里地区独特の馬場の歴史文化を発展させ、過去の風采を再現します。

【People】人文・生活・共栄

国際的メディアCNNで、台中は台湾で最も住みやすい都市として紹介されました。「豊原葫蘆墩公園展示会場」は、まさに台中の生活やすさを体現しています。

農作の必要から生まれた豊原の「軟埤仔溪」は、田畑を静かに流れ、人々の成長に寄り添ってきましたが、都市の発展とともに川がコンクリートで隔てられ、身近な物ではなくなりました。現在では生態的手法で川の親水環境が整備され、世界レベルの「ウォーターフロント・花の都」に姿を変え、台湾全土で最も長いウォーターフロント花の回廊で、お菓子、飲食、カヌーやランタン等の芸術公演・展示とウォーターフロントイベントが体験できます。人と文化の共栄をコア価値とするこの展示会場は、多忙な人々が癒しの力を得られるよう、水と人の関係に新たな解釈を加え、そこに地元の菓子文化を吹き込んだ花の饗宴が催されています。花博終了後はお菓子博物館に生まれ変わる予定です。
 

台中花博は一時的な華々しいイベントではありません。旅のように成長のきっかけとして、人間を基本に据えてニーズを探りながら、世界に台中花博がもたらせるものについて考えています。

したがって、花博の会場施設は永続的な利用だけでなく、花博に伴い発展普及する交通、経済、観光、文化などの周辺建設は全て残し、地方に永続的な発展をもたらしつつ、台中の基礎を築きます。

花博の開催中はこれらの成果が示されるときです。台湾の花農家や果物農家が注いだ心血、クリエイティブデザインの巧みな構想、ボランティアの心尽くし、そして台湾で最も賞賛される人情味を世界中に示し、世界に台中を知らしめる舞台としての花博。大切なのは台湾をつぶさに見て、知っていただくことです。

具体化された設計と実践で私たちの生活を自然に近づけ、大地の恵みを感じ、生命の喜びと感動を呼び起こします。見る者が幸せな気持ちになり、出展者が誇りに思えるような花博。花博のおかげで地域住民の生活がより便利になり、たくさんの人が幸せを実感できることが何よりの願いです。

心を静かに保つことで自然の真理や生命の音が、人と地球が織りなす素晴らしい楽章が聞こえてきます。皆さんも、花が咲く音に耳を澄ましませんか。